船員や船、港湾に関するサイトが続々と増えてきたことは、船員にとっても非常に嬉しいことなんです!
そこで、みんなの力で海洋日本を盛り上げることは出来ないかと考えました。
 

 投稿により、近未来の海運を作り上げていく「コロンブスの種」サイト
(http://naiko-alljapan.main.jp/colo/tane.html)

--( コロたね 主旨説明 )----- 全日本内航船員の会

 日本人船員の最後の職域、内航(国内航路)世界も、コスト競争、スピード競争等の波にのまれ、現場の人員数は極限にまで抑えられてきました。恒常的なオーバーワークの末、新人登用や育成もまま成らないまま、結果的に異常なまでの高齢化構造を生み、現在日本海運業は深刻な後継者不足に直面 しようとしています。
 船舶労働には海技士資格だけでなく、一定の経験、知識、体力が必要であり、この人材的問題はすでに緊急事態といえます。

   日本人が自国民で自国の物流を守れなくなることは、国家安全保障上にも大変おおきな問題ですが、何より、物流を他国民に依存する生活がもたらす精神的不安は、我々に文化的にも悲惨な事態を強いることになるだろうと考えます。
 また、海運現場での職務上の失敗は、莫大な経済的損失を巻き起こすだけでなく、自然環境にも多大な損害をもたらします。現在、海上に24H体制で勤務する現場船員たちは、大海原に命を掛けてその重責を果 たしているとも言うことができます。

 業界にのし掛かった過剰競争のシワ寄せを受け続けてきた現場の環境と、新人を一人前に育て上げていけるような余剰人員をもてない環境のハザマで、自ら船員職を辞していく若者が多くいます。現在、新人のほとんどが(ユメを持って)専門機関を経てやっと船員になるだけに、このような決断を迫られる若年船員の悲劇は断ち切りたいものです。

 今年4月、ついに国交省も動き、海事3法の改正、施行に踏み切りました。今、船員世界、海事世界に必要なのは、明るい未来のビジョンです。明確な海運ビジョンは現場船員の励みになるだけでなく、日本社会の大きな希望ともなるはずです。
  現場にいるとかえって想像することが難しい次世代海洋国ビジョンですが、広く色々な人からユメを頂くことで、イチ業界を超えた活性を求められたらと思います。

  共に考えユメをみたい!これは日本人船員世界の悲願なんです。
どうか皆様、提案参加型コミュニティサイト「コロたね」を応援してください!

平成17年7月1日 

全日本内航船員の会 事務局      

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